一般内科
一般内科
など
など
など
鼻や喉に感染がおこり炎症を起こします。症状は、発熱、鼻水、鼻づまり、のどの痛みや咳等です。原因の9割以上がウイルス感染によるものなので、多くの場合抗生剤は効きません。安静、水分・栄養補給により、通常は1週間以内で症状は改善します。発熱、のどの痛み、頭痛、鼻水などで日常生活がしんどくなる場合は、症状に対するお薬を内服することもあります。無理をしてしまうと気管支炎や肺炎に進行してしまう場合もあります。風邪の症状でお困りの場合が、ご相談にいらしてください。
インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。いったん流行すると多くの人に短期間で感染が広がりますので、手洗い、マスクなどの予防が大切です。
インフルエンザに感染すると、1~5日の潜伏期間の後、38℃以上の高熱や頭痛、のどの痛み、咳、関節痛、筋肉痛などの全身症状が現れます。風邪よりも急激に発症し、症状が重いことが特徴です。健康な人であれば、その症状が3~7日間続いた後、治癒に向かいます。インフルエンザに感染しているかどうかは、インフルエンザ抗原検査で判断できます。インフルエンザ感染に対して抗インフルエンザ薬があり、発症48時間以内の投与であれば、発熱期間・症状の持続時間を短縮できると言われていますので、インフルエンザが疑われる症状がある場合は受診をおすすめいたします(※)。
とくにご高齢の方では、感染をきっかけに、食欲が低下し、さらに高熱で脱水となり、意識がぼーとしてしまうせいで誤嚥し誤嚥性肺炎を併発することもあります。さらには、横紋筋融解症、腎不全など起こすことがありますので注意が必要です。インフルエンザ感染が疑われる場合、受診をおすすめします。
(※)インフルエンザ抗原検査は、発熱後12時間以内は偽陰性(感染しているのに、検査では陰性と出る)を示すことが多いため、検査のタイミングが重要です。
血圧が高い状態が続くと、血管の壁に圧力が掛り、その結果、血管を傷めて次第に硬くなり動脈硬化へとつながります。
高血圧は、遺伝や生活習慣、環境因子など多要因によって生じる本態性高血圧とホルモンの異常などが原因で起きる二次性高血圧に分けられます。多くの場合が本態性高血圧ですが、遺伝的要因や食生活(塩分の多い食事)や喫煙、飲酒過多、運動不足、睡眠不足、精神的なストレスなどの環境的要因が重なって引き起こされるものと考えられています。上の血圧を収縮期血圧、下の血圧を拡張期血圧と呼び、家庭血圧135/85mmHg以上、診察室で140/90mmHg以上が高血圧の診断となります。
「高血圧の内服が始まると、一生、薬を飲み続けないといけないのですよね?」とよく質問を受けますが、生活習慣の改善に伴い内服薬不要になる方も多くいらっしゃいます。血圧高めになってきたら、まずは、生活習慣の改善(塩分制限、適度な運動、体重減量、禁煙、節酒など)を試みていただき、血圧が低下するかをみていきます。それでも尚、血圧が高い状態が持続する場合は、降圧薬の内服を検討します。
血圧が140/90以上であろうと日常生活で自覚症状がないことがほとんどです。しかし、その状態が持続すると、年単位で徐々に血管を傷め動脈硬化が進行し、全身の血管・臓器にダメージを与え、狭心症、心筋梗塞、脳出血、脳梗塞、末梢血管疾患(足の血管が狭くなり血行が悪くなる)、心不全などを引き起こしてしまいます。自宅での血圧135/85以上が多くなったら早めにご相談にいらしてください。
血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪)が多い為に引き起こされる疾患です。
これらの余分な脂質は、動脈の壁にくっついて血管を硬く狭くしていずれ動脈硬化を引き起こします。
コレステロールには善玉コレステロール(HDL)と悪玉コレステロール(LDL)があり、善玉コレステロールは細胞内や血管内の余分な脂質を肝臓に戻す働きがある為、悪玉コレステロールを減らすことに役立っています。
高脂血症の主な原因は食生活(カロリー過多)や嗜好(喫煙・飲酒)過多、運動不足、遺伝などが考えられます。
血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が高くなる病気です。
人体は、たくさんの細胞から成り立っていますが、この細胞が働く為のエネルギー源がブドウ糖です。
膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが、血液中のブドウ糖を細胞の中に取り入れる役割を果たしています。しかし、このインスリンの量が不足したり、働きが悪くなったりすると、ブドウ糖が細胞内に取り込まれなくなり、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が高くなってしまうのです。
血糖が高いということは、体の細胞にエネルギーであるブドウ糖が十分に補給されず、そのため全身の細胞の働きが悪くなります。のどが渇く、尿が多い、傷が治りにくい、感染症にかかりやすい、疲れやすい、集中できないなどの症状が表れます。
ただし、血糖が高くても自覚症状はないことの方が多く、にもかかわらず、血糖が高い状態が長年続くと動脈硬化を進行させ脳梗塞、狭心症、心筋梗塞、末梢動脈疾患の原因にもなります。また、糖尿病特有の合併症として、より細かい血管が障害されることが知られています。これは、糖尿病の三大合併症と呼ばれ、網膜症、腎症、神経障害を指します。そして血糖コントロール不良な状態が持続すると最終的には、失明、人工透析、足の切断につながりかねません。これら血管の病気は、年単位で徐々に進行するため自覚症状が現れた段階では、すでに手遅れの場合が多く、定期的に血液検査や尿検査を受けて、早期発見・早期治療を行っていく必要があります。逆に言うと、食事運動に注意しながら、定期的な通院を欠かさなければ重大な合併症を未然に防ぐことができる病気です。糖尿病は、血糖が上がりやすい体質が原因のため、ご自身の体質にあわせて、食事や運動、睡眠といった生活習慣を改善していただくことが極めて重要で、ひいては糖尿病だけでなく、認知症やがんの予防にもつながります。