~糖尿病や高血圧、心臓病との深いつながり~
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、眠っている間に呼吸が何度も止まったり浅くなったりする病気です。
大きないびきや日中の強い眠気などの症状があり、「ただのいびき」と軽く見られがちですが、実は糖尿病や高血圧、心臓病・脳卒中などの生活習慣病と深く関係しています。
どうして関係があるの?
無呼吸になると体が酸素不足になり、それを補おうとして心臓や血管に大きな負担がかかります。
この状態が毎晩繰り返されることで、体は慢性的なストレスを受け、血糖や血圧のコントロールが乱れやすくなります。
関連する病気
● 糖尿病
睡眠の質が悪くなることで、血糖を下げるインスリンの働きが低下し、糖尿病の発症や悪化につながる可能性があります。
● 高血圧
夜間も血圧が高くなりやすくなり、高血圧が治りにくくなる要因になります。
● 心臓病・脳卒中
酸素不足と血圧の急な変動が繰り返されることで、血管に大きな負担がかかり、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まります。
有効な治療法「CPAP(シーパップ)療法」
中等度〜重度の睡眠時無呼吸症候群の方には、CPAP(シーパップ)療法が非常に効果的です。
CPAPは、寝ている間に専用の機械で鼻に優しく空気を送り込み、気道がふさがらないようにサポートする治療法です。
これにより、夜間の無呼吸が防がれ、十分な酸素が取り込めるようになり、睡眠の質が大きく改善されます。
CPAP治療のメリット:
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朝の目覚めがスッキリする
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日中の眠気や集中力の低下が改善
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血圧や血糖のコントロールが安定しやすくなる
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心臓や脳への負担が軽減され、将来的な病気の予防にもつながる
慣れるまでは多少違和感を感じる方もいますが、多くの方が「もっと早く始めればよかった」と実感されています。
まずはお気軽にご相談を
「最近いびきがひどい」「日中に強い眠気がある」「血圧や血糖の管理がうまくいかない」
そんな症状がある方は、睡眠時無呼吸症候群が関係しているかもしれません。
当院では、ご自宅でできる簡易検査やCPAP治療管理も行っています。
気になる症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。