
一般内科
一般内科
など
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いわゆる「風邪(かぜ)」とは、鼻や喉など上気道にウイルスが感染することで起こる炎症性疾患の総称です。
主な症状としては以下のようなものが挙げられます:
発熱
のどの痛み
鼻水・鼻づまり
咳
頭痛・だるさ など
原因の9割以上はウイルス感染によるものであり、通常は抗生物質(抗生剤)は効果がありません。
風邪の治療は主に安静、こまめな水分補給、栄養のある食事が基本となります。ほとんどの場合、1週間以内に自然に症状が改善していきます。
ただし、発熱やのどの痛み、鼻づまりなどによって日常生活に支障を感じる場合には、**症状を和らげるお薬(解熱鎮痛剤、咳止め、去痰薬、鼻炎薬など)**を処方することがあります。
また、無理をして体力が落ちている状態で過ごしてしまうと、気管支炎や肺炎などに進行してしまう場合もあるため注意が必要です。
高熱が続く
強い喉の痛みがある
咳が長引いてきた
呼吸が苦しい
倦怠感や食欲低下が強い
こういった症状がある場合や、風邪かどうか分からずお困りの際は、どうぞお気軽にご相談ください。
~気づかないうちに進行する「サイレントキラー」~
高血圧は、血圧が慢性的に高い状態が続く病気です。
放っておくと、血管や心臓、脳などにじわじわと負担がかかり、動脈硬化や心臓病、脳卒中の原因となることもあります。
しかし、多くの場合自覚症状がないまま進行するため、「サイレントキラー(沈黙の殺し屋)」とも呼ばれています。
血圧が高い状態が続くと、血管の壁に常に強い圧力がかかります。
その結果、血管が傷つき、次第に硬くもろくなっていきます。これが「動脈硬化」と呼ばれる状態です。
動脈硬化が進むと、以下のような深刻な病気を引き起こすリスクが高くなります。
狭心症・心筋梗塞(心臓の病気)
脳出血・脳梗塞(脳の病気)
心不全
足の血管が詰まる末梢動脈疾患(PAD) など
高血圧には大きく分けて2つのタイプがあります。
遺伝的な体質や生活習慣、ストレス、環境などが複雑に関係して起こるものです。
特に以下のような生活習慣が影響します:
塩分の多い食事
喫煙・過度の飲酒
運動不足
睡眠不足
精神的ストレス
ホルモン異常や腎臓の病気など、明らかな原因があるものです。若年での発症や薬が効きにくい場合に疑われます。
一般的に、以下の値を超えると高血圧と診断されます。
家庭で測った血圧:135/85 mmHg以上
医療機関での測定:140/90 mmHg以上
上の血圧が「収縮期血圧」、下の血圧が「拡張期血圧」と呼ばれます。
「一度薬を飲み始めたら、一生飲み続けることになるのですか?」というご質問をよくいただきます。
実際には、生活習慣の改善によって薬が不要になる方も多くいらっしゃいます。
血圧が高めになってきた段階で、まずは以下のような生活の見直しを行います:
塩分を控えめにする
適度な運動を取り入れる
体重を減らす
禁煙・節酒
十分な睡眠とストレスの軽減
これらを続けても血圧が高いままの場合は、必要に応じて降圧薬の内服を開始します。
血圧が140/90mmHgを超えていても、ほとんどの方は症状を感じません。
だからこそ、知らず知らずのうちに血管へのダメージが進み、命に関わる病気を引き起こしてしまうこともあります。
ご自宅での血圧測定で135/85mmHg以上が続くようであれば、
早めに医師へご相談いただくことをおすすめします。
生活習慣の見直しから治療のご提案まで、丁寧にサポートいたします。
脂質異常症とは、血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪)のバランスが崩れた状態を指します。動脈硬化を引き起こし、将来的に心筋梗塞や脳梗塞といった重大な病気につながるリスクがあるため、早めの対策が重要です。多くの場合、自覚症状がないまま進行するため、健康診断の数値をしっかり確認することが大切です。
以下の血液検査の項目をチェックしましょう:
LDLコレステロール(悪玉コレステロール):140mg/dL以上は高値とされます
HDLコレステロール(善玉コレステロール):40mg/dL未満は低値とされます
中性脂肪(トリグリセライド):150mg/dL以上は高値とされます
総コレステロール:220mg/dL以上は高めとされますが、単独での判断は避けましょう
これらの数値が基準から外れている場合、動脈硬化のリスクが高まるため、生活習慣の見直しや治療が必要になります。
脂質異常症を改善するためには、毎日の食事内容がとても大切です。以下のような工夫を取り入れましょう:
脂質の種類に注意
バター・ラード・肉の脂身など「飽和脂肪酸」は控えめに
青魚(サバ・イワシ・サンマなど)や植物油(オリーブ油・菜種油)など「不飽和脂肪酸」を積極的に
コレステロールの多い食品を控える
卵黄、レバー、魚卵(いくら・たらこ)などの摂りすぎに注意
食物繊維をしっかりとる
野菜・きのこ・海藻・豆類などを毎食に
食物繊維はコレステロールの吸収を抑える働きがあります
揚げ物・菓子パン・スナック菓子は控えめに
甘いジュース・アルコールの摂取も中性脂肪を上げる原因になるため、節度を持って
有酸素運動(ウォーキング・軽いジョギングなど)を週3~5回、30分程度
禁煙の実践
アルコールは控えめに(中性脂肪が上昇します)
肥満がある場合は体重管理を意識
脂質異常症は「今は元気でも、将来に影響が出る」病気です。健康診断などで異常を指摘された場合は、放置せず、ぜひご相談ください。検査結果をもとに、生活習慣の見直しや、必要に応じたお薬のご提案をさせていただきます。
一人ひとりに合った食事・運動指導も行っていますので、無理のない方法を一緒に探していきましょう。
糖尿病とは、インスリンの分泌や働きが不十分なために、血液中のブドウ糖(血糖)が慢性的に高くなる状態をいいます。高血糖が続くことで、**血管が徐々に傷つき、さまざまな合併症(視力障害、腎機能障害、神経障害、動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中など)**が起こる可能性があります。
初期の段階では自覚症状がほとんどないことが多く、健康診断で偶然見つかることもあります。
糖尿病は血液検査と尿検査で診断します。以下の項目に注目してください。
空腹時血糖値:126mg/dL以上 → 糖尿病の可能性
HbA1c(ヘモグロビンA1c):6.5%以上 → 糖尿病型
※HbA1cは「過去1~2か月の血糖の平均」を反映します
その他、糖尿病の合併症チェックのため、尿検査(尿蛋白・尿アルブミン)、血清クレアチニン(腎機能)、眼底検査なども行うことがあります。
糖尿病の治療では、食事の内容と摂取量を見直すことが非常に重要です。以下のような工夫が効果的です。
3食を規則正しく、バランスよく
1食あたりの摂取カロリーを適切に
「炭水化物・タンパク質・脂質」のバランスを整える
糖質(ごはん、パン、麺、甘い飲み物など)の摂りすぎに注意
特に「間食・ジュース・甘いお菓子」は控える
野菜(特に葉野菜・きのこ・海藻)をしっかり摂取・・野菜1日350g以上を目安に
よく噛んでゆっくり食べる(血糖の急上昇を防ぐ)
アルコールは控えめに、飲む場合は食事と一緒に
主食(ごはん)を半分に減らし、その分野菜を増やす
味付けは薄めに(塩分も腎機能を守るため大切)
外食時は「丼もの」より「定食」を選び、ごはんは小盛に
糖尿病の治療は、**食事・運動・薬**の3本柱です。
運動はウォーキングなどの有酸素運動(中等度以上)を週に150分以上、できれば週3日以上に分けて実施(血糖を下げる効果は、運動後24~48時間続くとされているため、間を空けずに続けることが推奨されています)
息が上がるけど、なんとか会話できる程度の運動です。
たとえば…
brisk walking(早歩き)
ゆるめのジョギング
サイクリング
水中ウォーキング など
体重管理も大切です(特に内臓脂肪を減らすことが効果的)
必要に応じて、血糖を下げる内服薬や注射薬を使用します
また、糖尿病は合併症が起こる前に対処することが非常に重要です。血糖のコントロールが良好であっても、定期的な通院・検査が必要です。
糖尿病は一度発症すると完全に「治る」というより、「うまく付き合っていく」ことが基本の病気です。
でも、早期に気づいて、生活習慣を見直すことで、多くの合併症を予防することができます。
健康診断で血糖やHbA1cが高めと言われた方、ご家族に糖尿病の方がいらっしゃる方、最近疲れやすい・体重が急に減った・喉が渇きやすいなどの症状がある方は、早めのご相談をおすすめします。
インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することで発症する感染症です。毎年冬季を中心に流行し、ひとたび流行が始まると、短期間のうちに多くの人に広がるのが特徴です。
そのため、手洗い、マスクの着用、咳エチケット、予防接種といった日頃の感染予防が非常に大切です。
感染から1~3日の潜伏期間を経て、以下のような症状が急激に現れます:
38℃以上の発熱
頭痛、関節痛、筋肉痛などの全身症状
のどの痛み、咳、鼻水 など
一般的な風邪よりも症状が強く、急速に発症するのがインフルエンザの特徴です。健康な成人であれば、症状はおおよそ3~7日程度で改善に向かいます。
インフルエンザが疑われる場合、鼻の奥からの検体を使って行うインフルエンザ抗原検査により診断します。
ただし、発熱から12時間以内はウイルス量が少なく、検査で陰性(偽陰性)と出ることがあるため、検査のタイミングも重要です。
治療には、**抗インフルエンザ薬(内服薬・吸入薬・点滴薬)**を使用します。発症後48時間以内に投与すると、症状の持続期間を短縮できる可能性があるため、早めの受診が推奨されます。
高齢の方や慢性疾患をお持ちの方では、インフルエンザをきっかけに以下のような重篤な合併症を引き起こすことがあります:
誤嚥性肺炎(高熱や意識障害により誤嚥が起こりやすくなる)
脱水症、腎機能障害
横紋筋融解症(筋肉の障害により腎障害を伴うことがあります)
このような合併症を防ぐためにも、早期の受診と治療がとても重要です。